朝7時、長い1日が始まりました。
この日は埼玉遠征。まだ見ぬチームとどこまで戦えるのか、前日が素晴らしい出来だっただけに、期待が高まります。
会場に着くと、すでに何チームかがアップを開始していました。どのチームも見た目がカッコいい。みなみ野は3試合目。
この日もサッカーを楽しむことを第一に、自分達らしくチャレンジングなサッカーをしようという目標で臨みました。
初戦は前日のイメージそのままに、良いリズムでゲームを運び、快勝。本当にサッカーらしくなってきました。
二試合目はミスが立て続き4点を先制されるも、選手たちは前を向いて声を出し、2点を返します。ボールを持ってセンターサークルに向かう姿に漂う猛々しさ。今までには見られない姿でした。ベンチも盛り上がります。しかし1点を返され、2-5で二戦目を落とすも、気持ちの良い負け試合でした。
3戦目もミスから失点しリズムに乗れず、リーグ戦を1勝2敗の3位で終えます。
今大会は全チームが決勝トーナメントに進める素敵な大会で、我々の次の対戦相手は…
隣のリーグの1位。
(うーん。午後一で難しい試合になるなあ)
相手は11人、うちも11人、これまでの走り込みの成果が試されるときです。
入りから全力の声出しでムードは最高。前半は得点に動きがなかったものの、明らかに走り勝っていました。
ここから今日一のゲームが始まります。ルーズボールを懸命に追いかけるフォワードが相手のファウルを誘い、絶好の位置でフリーキック。
キッカーは新加入の選手。壁に当たったボールがキーパーの逆をつき、ゴールに吸い込まれ先制!割れんばかりの祝福を受けます。
すると今度は左サイドバックの選手がサイドハーフを追い越しオーバーラップ。この時間にここまで走ることに心が震えます。これにサイドハーフの選手がタイミングよくヒールで合わせ、キーパーとの一対一に。左寄りになっていたキーパーをよく見て、ゴール右隅に流し込み2-0。
ディフェンスでは高いボールに対し、相手と頭がぶつかりそうになりながら競り勝つ姿など、絶対に勝つという気迫あるプレーの連続。
体力の限界が近いはずなのに、試合中にもかかわらず目頭が熱くなります。
試合終了の笛と共に、歓喜に沸くチーム。最高すぎました。
続く準決勝に敗れ、3位決定戦にも敗れ、結果は4位。タイトルまではもう一歩。でもそれ以上に価値のある大会になりました。着実に強く、良いチームになっています。
ミーティング、話し始めると込み上げてきそうで、なるべく感情を押し殺して話をしました。とにかく今日の姿はそれくらいに最高で、コーチ陣にとっても記憶に残る試合となりました。
これから先、上手くいく時も、そうでない時も、苦しい時期を耐え、自分達の力で一つステップを登れた今日の試合はみんなにとっても大きな自信になったことでしょう。お疲れ様でした。もう、本当、最高だったよ。良い試合を見せてくれてありがとう。
主催のATADURA様、対戦チームの皆様、有意義な大会に参加させていただきありがとうございました!